ありふれた日常の中で、小さな発見や、ささやかな喜び、そして悲しみを言葉にすることで、 明日への元気になるような日記が書けたらいいなぁ・・・
 約束のお花見
2018年04月04日 (水) | 編集 |
母が、
もう体を維持する分の食事を
自分で採るのは難しい状態だと診断されて
胃瘻の手術をしたのは
初マゴの(母にとっては初ひ孫)Nちゃんが生まれた頃
なので、今から4年半くらい前のこと

正直言って、その時には
もうこれで、母は寝たきりになって
何の楽しみも感じることができず
生きているとは名ばかりの状態になるのだと覚悟していた

病院のコーディネーターさんに
それからの母の受け入れ先を相談して
胃瘻をしていても、ただ寝たきりにはせず
『生活の場』として受け入れてくれる施設が
金沢にひとつ
野々市にひとつ
その2カ所だけあることを教えていただき
両方を見学させてもらった

そして今お世話になっている施設に見学に行き
施設長さんのお話を伺い
この施設を創られた医師の先生方の理念にも
感じるところがあったし

何よりも施設長さんが
「高齢の方は、体温調節がうまくできなくて
 熱を出されることが多いものですが
 熱があるとお風呂はやめておきましょうと
 ほとんどの施設では様子を見ることにする場合が多いです。

 けれどここでは、全体的なお体の状態をみさせていただいて
 他に特に問題がないようであれば
 入浴は大きな楽しみのひとつととらえていますので
 できるだけ入浴していただこうと考えています」
と、お話されたことに
希望というか、期待が膨らみ
この施設にお世話になることに決めたのだった

そして、本当にこの施設では
私が期待していた以上に手厚く母のケアをしていただき
STの先生のリハビリのおかげで

胃瘻の手術をした病院では
もう嚥下はほぼ無理と言われていたのに

母はプリンや水羊羹などの柔らかい固形のものであれば
(体を維持するほどには無理であっても)
おやつとして楽しむことができるようになり

今から1年半ほど前に脳梗塞を起してしまうまでは
ずっと食べる楽しみを続けることができていた

レクリエーションも可能な範囲で頻繁に参加させていただいていたし
春と秋のバス旅行にも連れて行って下さっていたし

この施設の先生、リハビリの先生、看護師さん、介護士さん
みなさんのおかげで
胃瘻手術後も母は
思っていたよりも何倍も人間らしい時間を過ごしてくることができ
私は心から感謝している


2年前の春
この施設からそう遠くないところに
見事な桜並木があり
いつもお世話になっている介護タクシーの方にお願いして
母に桜を見せに行ってきた

(施設のお花見ツアーバスでも
 別の日に、別の場所の桜のお花見に
 連れて行っていただいていた(^-^))
http://anaheimmaingate.blog73.fc2.com/blog-entry-3127.html

桜

来年までまた1年、母は頑張っていてくれるだろうかと思いながら
「また来年もここに桜を見に来ようね」と言っていた

その来年であった昨年は、
介護タクシーさんの予約日は朝からのどしゃ降りだった(^-^;

それでも、介護タクシーさんが
市内の桜の見える道をいっぱい通って回って下さって
それはそれで、いい思い出になった
http://anaheimmaingate.blog73.fc2.com/blog-entry-3405.html

そして、その時もまた
「来年も一緒に桜を見に行こうね」と母には言っていた


けど

昨年秋に、母の状態はまた少し悪くなり
胃瘻では消化しきれなくなった機能のせいなのか
胆のう炎を繰り返すようになり
鎖骨からの高カロリー輸液に栄養補給の形態が変わった

たびたび酸素飽和度も低下するので
鼻からの酸素のチューブも常時になった

今までのように、私が気軽に車椅子に乗せることが簡単にはできなくなり
散歩もできなくなって半年以上が過ぎていた

今年は桜は見せてあげられないかなぁと思っていたけど

週に2回お風呂に入れていただいているときは
全部のチューブを外して
車椅子で浴室まで連れて行っていただいていることを知り

いつもお世話になっているリハビリの先生に
「お風呂の時車椅子に乗せていただいているみたいですが
 しばらくだけなら車椅子で、介護タクシーで外出ってできないでしょうか?
 桜が咲いたら、見せてあげられないかな~と思って」と相談してみたところ

「お花見!ぜひ行きましょう!
 僕も一緒に行きます!」と仰って下さった

このリハビリの先生が
我が家の末っ子と同世代の若い先生で
先生ご自身も3人兄弟の末っ子さんだそうで
とても心優しい先生なので

ちょうど母の部屋にリハビリに来て下さっているときは
末っ子の友達と話をしているみたいに楽しくて
母だけでなく、私も癒していただいている(*^^*)

リハビリの先生は
酸素吸入器の調節をしてくださる看護師さんにも
一緒に行って下さるようにお願いしておいてくださったり

お花見予定の日までに
車椅子に乗っても負担が少ないように
母の離床の練習を介護士さんたちにもお願いして下さったり

細かく準備をして下さっていた

そのおかげで、
いろんな看護師さんや介護士さんに
「お花見行かれるんですね~」
「当日晴れるといいですね」
「予定の日は満開の予想ですね」などなど
スタッフのみなさんから気にかけていただいていた

予定の日の少し前までは晴れ予報だったのに
その日が近づくにつれて、雨予報に変わってきて
お天気が心配だったけど

楽しみに待っていたお花見外出の日になった

家を出るころは、風は強かったけれどまだ曇り空だった

犀川

用意をして、介護タクシーさんに乗りこむ時に
雨がポツポツ落ちてきた(・_・;

でもなんとか、大降りにはならずに済み

時々少し雨は降ってはいたけれど
見事に満開の桜のトンネルの中では
傘がなくても歩ける程度でもっていてくれて

桜

桜

桜

桜

母は、今はもう「綺麗だね」とも言うことができないし
「綺麗だね」と話しかけても「ほうやね」と返事をすることもできないけど

半年ぶりくらいに外の空気を吸い
とても穏やかな、いい表情をしているように見えた

桜

桜

母のお花見のために
一生懸命準備して下さったリハビリの先生と看護師さんが
まるで自分のことのように一緒に喜んで下さった

本当に本当に感謝の気持ちでいっぱい

お母さん 来年も一緒に桜見られたらうれしいな・・・・・


ライちゃん
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